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病院薬剤師の業務とは

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“病院薬剤師”という薬剤師をご存知でしょうか

 “病院薬剤師”という薬剤師をご存知でしょうか?2020年にドラマ化された漫画『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』は、病院薬剤師の活躍を描いた作品となっており、当時は多くの薬剤師がこのドラマを視聴したそうです。
 薬剤師は市中の薬局やドラッグストア、病院などの医療施設で勤務するほか、官公庁で医療行政を担当したり、製薬会社では薬の研究や開発、臨床試験に携わるなど幅広い領域で活躍しています。それでは一体、病院ではどのような業務を担当しているのか見ていきましょう。

病院薬剤師は病院の中の薬剤の管理や調剤(お薬の払い出し)を担当します

 病院薬剤師は病院の中の薬剤の管理や調剤(お薬の払い出し)を担当します。多くの病院では、入院患者さんだけではなく、外来患者さんも治療を受けられます。外来患者さんがお薬をもらう場合には、院外処方箋を持って行き調剤薬局でお薬をもらうことになりますが、一部のお薬は対応が難しいため、病院内の薬局でお渡しすることがあります。また、病院の近くに調剤薬局がない場合には病院内の薬局でお薬をお渡しする施設もあるようです。

日帰りで抗がん剤治療をされる患者さんもいらっしゃいます

 外来患者さんの中には、日帰りで抗がん剤治療をされる患者さんもいらっしゃいます。抗がん剤は取り扱いに注意を要する場合もあり、薬剤師がお薬の準備をする場合が多いです。また、患者さんが安全に治療を受けることができるように検査値や身体の状態をチェックして薬の投与スケジュールをチェックしたり、治療中の患者さんの状態を確認しています。さらに、がん専門薬剤師やがん薬物療法認定薬剤師などの専門資格をもつ薬剤師の中には薬剤師外来などを担当したり、調剤薬局とも連携して患者さんの治療に貢献する施設もあります。

薬剤師も他の医療従事者とともにチーム回診に参加して治療に臨んでいます

 一方、入院患者さんの内服薬の調剤も病院薬剤師の業務ですが、入院患者さんでは注射や点滴の調剤も必要な場合があります。これらのお薬を正しく調剤することに加え、安全に治療が行えるように入院患者さんにお薬の説明をしたり、治療効果について他の医療従事者と協議することもあります。また、緩和ケアチームや栄養サポートチーム、周術期ケアチームなど専門的な治療を行うチームを編成している病院もあり、薬剤師も他の医療従事者とともにチーム回診に参加して治療に臨んでいます。

病院薬剤師は薬のスペシャリスト

 病院薬剤師は大学病院や専門病院などの病院の規模によって数名の薬剤師で業務している場合や数十名の薬剤師で業務しています。また、薬剤師数によってもその業務内容は様々です。しかし、病院薬剤師は薬のスペシャリストとして病院の医療に貢献するべく努めています。皆さんも病院を訪れた際には、病院薬剤師にも相談してみてはいかがでしょうか?

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